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2006 年度 実績報告書

エピジェネティックな発現制御を受けている食道癌原因候補遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18790972
研究機関岩手医科大学

研究代表者

岩谷 岳  岩手医科大学, 医学部, 助手 (70405801)

キーワード食道癌 / tylosis / miRNA / epigenetics / non-coding RNA
研究概要

(目的)
多くの悪性腫瘍の原因遺伝子は、家族性腫瘍の連鎖解析によって同定されてきた。食道癌では、掌蹠角化症の家系で高率に食道癌を発症するTylosisという家系が報告されている。連鎖解析により、17番染色体長腕(17q25.1)に原因遺伝子が存在することが示唆され、Tylosis Oesohageal Cancer(TOC)locusと命名されている。本研究は、LOC400621に存在する遺伝子について食道扁平上皮癌の原因遺伝子としての意義を解明するために、genetic/epigeneticな異常を解析するとともにその細胞生物学的意義を検証する。本研究は、食道癌発生のin vivoモデルとしてのノックアウトマウス作成前の予備実験として位置づけられる。
(方法)
LOC400621から翻訳され,epigeneticな発現の変動のみられる遺伝子のtranscriptional start siteを,RACE法を用いて決定する。さらに発現変動を認めたRNAについては,蛋白質予測,抗体作成を行う.またプロモーター領域の解析についても行う.
(結果)
作成した抗体と反応する蛋白質は認められなかった.転写mRNAがnon-coding RNAである可能性を考え,microRNAの中にホモロジー解析を行った.候補のmiRNAが一つ見つかった.
(考案)
LOC400621の標的は,non-coding RNAであるmiRNAである可能性が高まり,このmiRNAによる蛋白質の発現抑制が食道癌の発生進展に関与している可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Coexistence of esophageal superficial carcinoma and multiple leiomyomas : A case report.2006

    • 著者名/発表者名
      Iwaya T, Maesawa C, Uesugi N, Kimura T, Ikeda K, Kimura Y, Mitomo S, Ishida K, Sato N, Wakabayashi G
    • 雑誌名

      World J Gastroenterol 28・12

      ページ: 4588-4592

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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