• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

Hsp70の神経保護作用 -Bax translocationの抑制-

研究課題

研究課題/領域番号 18791010
研究機関山形大学

研究代表者

土谷 大輔  山形大学, 医学部・脳神経外科, 助教 (60312724)

キーワードHsp70 / 脳虚血 / アポトーシス
研究概要

脳虚血後の内因系apoptosisの経路としてはミトコンドリアからのCytochrome c放出が始まりと考えられていたが、近年細胞贊内のBax等のpro・apoptotic. factorがミトコンドリアにtranslocationし、cytochrome cの放出を促すことが明らかとなった。HSP70は細胞質内タンパクであるため、我々はHSP70が細胞質内でBaxに直接作用し、 Baxの細胞質からミトコンドリアへのtrans locationを抑制することによcytochormeの放出を抑制し、apoptqsis cascadeを抑制すると仮説を立て実験を行った。
局所脳虚血モデルは、これまで同様、intraluminal suture modelによる局所脳虚血モデルを作成、30分閉塞後の再開通モデルを使用した。免疫染色でぽミトコンドリアではなく組胞質にあるcytochrome cを特異的に染色することができ、Baxとcytochrome cの二重染色を行い、 Baxの細胞質からミトコンドリアへのtranslocationの時間経過について定性的評価を行った。また、 Western blottingではBaxとcytochrom cを用いて再開通後30min,1時間、2時間、4時間、8時間の各タイムコースで比較を行った。
結果、Western blottingにおいて、 wild typeでは各時間でのcytochrome cの細胞質への流出、細胞質内からミトコンドリアへのBaxのtranslocationを経時的に示すことができた。しかしながら、densitometryでのHSP70 transgenic miceとの比較では、 wild tipeと比較し、HSP70 transgenicmiceではBaxの細胞質からミトコンドリアへのtranslocationが抑制させる傾向を認めたものの、有意差は認めなかった。
これは虚血時間が30分と短いことが原因である可能性があり、45-60分閉塞を行えば有意差が得られる可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 当科における覚醒下手術の実際2007

    • 著者名/発表者名
      土谷大輔
    • 学会等名
      第5回日本awaki surgery研究会
    • 発表場所
      神戸商工会議所
    • 年月日
      2007-11-01

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi