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2006 年度 実績報告書

脳腫瘍の抗原ペプチドで誘導されたCTLによるグリオーマの免疫療法

研究課題

研究課題/領域番号 18791023
研究機関横浜市立大学

研究代表者

佐藤 秀光  横浜市立大学, 医学部, 客員研究員 (70363801)

キーワード脳腫瘍 / 免疫療法 / ペプチド / 樹状細胞 / 細胞障害性T細胞 / テトラマー
研究概要

グリオーマの腫瘍抗原(IL-13Rα2 chain, WT1, GLEA2, MAGE-1 and MAGE-3, survivin, SART1, HER2/neuなど)のペプチドから効果的なエピトープを同定しCTL(細胞障害性Tリンパ球)誘導能の解析を行う。特に日本人の60%以上を占めるHLA-A24にターゲットを絞り、HLA-A24拘束性を示す腫瘍抗原ペプチド候補を数種類作製し、抗腫瘍効果のあるCTLを誘導しうる抗原ペプチドのスクリーニングを行った。
方法
ヒト末梢血液から未熟樹状細胞を誘導し、ペプチド及びサイトカインを加え成熟樹状細胞とし、リンパ球と共培養することにより、腫瘍抗原特異的なT細胞を誘導する。機能評価として、CTLによる^<51>Chromium releasing assayやIFNγの細胞内サイトカイン産生を調べる。さらにそのペプチドによって誘導されたCTLがグリオーマ細胞株に対する細胞障害性を有することを確認する。
研究成果と考察
(1)CTLの細胞障害性試験ではペプチド特異的な細胞障害性が認められた。
(2)IFNγの産生を評価したところ、コントロールペプチドと比較して腫瘍抗原ペプチド特異的に、IFNγの産生が高いことが示された。
(3)腫瘍細胞株に対するCTLの細胞障害性試験を行ったところ、発現陽性かつHLA-A24陽性のグリオーマ細胞株YKG-1に対して、高い細胞障害性が認められた。
テトラマー解析など、CTL誘導の評価法の開発など、さらなる研究が必要だが、臨床応用への第一歩が開けたと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of interleukin-13 receptor alpha2 peptide analogues capable of inducing improved antiglioma CTL responses.2006

    • 著者名/発表者名
      Eguchi J, Hatano M, Nishimura F, Zhu X, Dusak JE, Sato H, Pollack IF, Storkus WJ, Okada H
    • 雑誌名

      Cancer Research 66(11)

      ページ: 5883

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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