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2006 年度 実績報告書

X線暗視野法による新しい整形外科的画像診断法の開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 18791040
研究機関岡山大学

研究代表者

國定 俊之  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80346428)

キーワード放射光 / 暗視野法
研究概要

変形性関節症に代表される軟骨変性を正確に評価することは、現在の画像診断法では限界がある。関節軟骨の画像診断に関する研究はいくつか報告されているが、投影法による画像診断法の報告はほとんどない。大型放射光施設SPring-8(BL20B2)、および高エネルギー加速器研究機構(PF,BL14B)で実験を行った。暗視野法とは、屈折コントラスト法を応用したX線画像である。被写体にX線を照射し、物体で屈折したX線を回折アナライザーによって分離し、屈折X線だけで画像化する方法である。通常のX線画像(吸収コントラスト)では写らない被写体を撮影することが可能である。解剖体御遺体から摘出した皮膚、軟部組織が付着したままのPIP関節、肩関節、膝関節を用いて、表面入射型CCD(浜松ホトニクス社)を用いて、透視撮影、断層撮影を行った。今までの原子核板を用いた撮影で、指、肩、膝の各関節軟骨の鮮明な撮影が可能であった。原子核板による撮影は高い解像度であるが、現像に時間がかかるため、条件設定(X線照射角度や撮影条件など)にある程度の時間が必要であった。また、コストが高い点も問題となる。この欠点を改善するために、透視撮影法を開発した。このシステムを用いることで、条件設定がリアルタイムで可能となり、より良い軟骨の画像がすばやく撮影可能となった。また、断層撮影法の開発も同時に行ってきており、この透視撮影法を用いることで、大幅に撮影時間を短縮することが可能となった。透視撮影により関節軟骨の画像がリアルタイムで得られるため、関節軟骨の動的解析にも有用なシステムであると考えている。さらに、断層撮影にも有用なシステムであり、軟骨変性の局在が画像診断可能と考えられる。現在、このシステムを利用することで、関節軟骨のCT撮影法に開発に取り組んでいる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 放射光を利用した画像診断2007

    • 著者名/発表者名
      國定俊之, 安藤正海
    • 雑誌名

      関節外科 26

      ページ: 114-115

  • [雑誌論文] Articular cartilage depicted at optimized angular position of Laue angular analyzer by X-ray dark-field imaging2006

    • 著者名/発表者名
      D Shimao, H sugiyama, T Kunisada, M Ando
    • 雑誌名

      Applid Radiation and Isotopes 64

      ページ: 868-874

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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