研究課題
20年度の研究目標は、人工膵臓による持続血糖測定をOutcomeとした2つの研究の解析と発表および論文執筆することにあった。また、今後の研究に向けて人工膵臓を用いた血糖管理を行う予定でもあった。「心臓術中・術後の高血糖の発生原因と術中・術後血糖値管理とケミカルメディエーターと患者予後との関連性」を検討する研究では、人工心肺を使用し、心停止液を使用した19名での検討を主に行い、持続測定血糖測定による平均血糖値は、従来の間歇的血統測定の平均と比較し、術後炎症反応・術後腎機能障害・および酸化ストレスと有意に強く相関していることが観察された。また、人工心肺使用中の平均血糖は術後酸化ストレスと正の相関関係にあることも観察された。本研究内容は、2008年内に日本麻酔科学会とアメリカ麻酔学会で報告した。近日中に海外雑誌に投稿する予定である。もう一つの研究は、「高血糖を合併する食道癌患者での周術期血糖管理に対する糖質調節流動食と一般流動食の比較研究」である。本研究は、29名の患者をスクリーニングし、8名の患者をランダム化した時点で解析を行い、糖質調整流動食を用いることで低血糖のリスクなく血糖管理を良好にする作用があることが観察された。本研究は終了し、研究内容は、日本集中治療医学会とアメリカ集中治療学会で報告された。現在、海外雑誌に投稿中である。人工膵臓を用いた血糖管理は8名の患者で施行し、危険なく血糖管理が行えた。
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