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2006 年度 実績報告書

分泌性プロテアーゼの網羅的探索による卵巣癌早期診断マーカーの検索

研究課題

研究課題/領域番号 18791144
研究機関千葉大学

研究代表者

碓井 宏和  千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (90375634)

キーワード婦人科腫瘍学 / 卵巣癌 / 絨毛癌 / 腫瘍マーカー / プロテアーゼ / プロテオミクス
研究概要

卵巣癌(HAC-,HOC-I, HUOA, HUOCA-II, OMC-3,SHIN-3)および絨毛癌(BeWo, HCCM-5,HM, Ima, JAR, JEG-3,NUC-1,SCH)培養細胞株の培養を行い、その培養上清を回収した。約70種類のプロテアーゼ活性測定用の特異的合成基質に対して、培養細胞の上清のプロテアーゼ活性を測定した。
その結果、(1)培養細胞の種類により、異なるプロテアーゼ活性プロファイルが得られた。(2)条件を(pH、温度、bufferなど)変えることで、異なるプロテアーゼ活性プロファイルが得られた。(3)短期問(3日間)の培養維持は、すべての細胞株において無血清で可能であった。(4)各種プロテアーゼ阻害剤を使用し、プロテアーゼのタイプを推定した。(5)プロテアーゼ活性プロファイルの検討からは、分泌性プロテアーゼとして、今回検討した培養細胞上清に分泌されているものはおよそ10種類程度であることが推測された。
また臨床検体の収集を行った。文章による同意が得られた卵巣癌患者の手術前(治療前)血清約20検体を収集した。
責任遺伝子を同定するために、バイオインフォマティクスの方法論を利用し、候補遺伝子の絞り込みを行った。ヒトゲノムデータをもとに、既知の分泌性プロテアーゼ分子と相同性を有する遺伝子を検索し、約500種類の分泌性プロテアーゼをリストアップした。公開されている卵巣癌ESTデータと比較し、候補遺伝子を約50遺伝子に絞り込んだ。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 絨毛癌培養細胞上清中のプロテアーゼ活性プロファイリングの検討2007

    • 著者名/発表者名
      碓井宏和, 松井英雄, 三橋暁, 木原真紀, 鶴岡信栄, 生水真紀夫
    • 雑誌名

      日本産科婦人科学会雑誌 59巻2号

      ページ: 625

  • [雑誌論文] 存続絨毛症の先行妊娠p57KIP2免疫染色の検討2006

    • 著者名/発表者名
      木原真紀, 碓井宏和, 永井雄一郎, 松井英雄, 生水真紀夫
    • 雑誌名

      日本産科婦人科学会 関東連合地方部会会報 43巻4号

      ページ: 407-411

  • [雑誌論文] 絨毛性疾患のスクリーニング2006

    • 著者名/発表者名
      松井英雄, 碓井宏和, 木原真紀
    • 雑誌名

      産婦人科の実際 55巻11号

      ページ: 1879-1883

  • [雑誌論文] 子宮内膜症のスクリーニング2006

    • 著者名/発表者名
      生水真紀夫, 山澤功二, 三橋暁, 碓井宏和, 木原真紀
    • 雑誌名

      産婦人科の実際 55巻11号

      ページ: 1894-1898

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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