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2006 年度 実績報告書

リガンド非依存性エストロジェン受容体活性化の生理的意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791148
研究機関山梨大学

研究代表者

石田 真帆  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (80362086)

キーワードエストロジェン / ERE / ER / プロラクチン / アデノウイルスベクター / ルシフェラーゼ / 下垂体前葉 / Cre / loxP
研究概要

プロラクチン細胞において、estrogen receptor (ER)のリガンド非依存性活性化が認められるかどうかを検討した。プロラクチン細胞特異性は、Cre/loxPシステムにより実現した。ERの活性化を検出する系として、独自に作成したestrogen response element (ERE)配列の下流にthymidine kinase (TK) promoterおよびluciferase遺伝子を接続したDNAコンストラクト(2×ERE/TK.Luc)をadenovirus vectorを用いて細胞に遺伝子導入した。ER活性化が認められた場合には、ICI182,780の処置によりその活性が消失するかどうかでER特異的であることを確認した。
1.リガンド非依存性のER活性化における、IGF-1、EGF、forskolin、bromocriptine (BC)の効果を調べたところ、無処置および長期エストロジェン投与ラットの初代培養下垂体細胞および、細胞株MCF7、GH3、GH4C1におけるいずれの細胞種においても効果は認められなかった。
2.MCF7 cellにおいて、由来の異なる3種のEREレポーター遺伝子(ERE-TK、3ERE-TATA、4ERE-TATA)によっても、ERのリガンド非依存性活性化は認められなかった。
3.一方で、リガンド依存性のER活性化が、BCの存在によりある程度抑制されたことから、ドーパミンによるPRL細胞機能抑制作用とエストロジェンの作用機構が、ER活性化においてクロストークしている可能性が示唆された。
本研究より、初代培養プロラクチン細胞、またその細胞株であるGH3、GH4C1、その他MCF7細胞においても、エストロジェン以外の刺激により、ERがリン酸化などの修飾を受けて転写活性化能を獲得する経路は認められないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Adenovirus-mediated conditional luciferase reporter assay system for detection of the transcriptional activation of estrogen response element (ERE) in pituitary lactotroph cells2006

    • 著者名/発表者名
      Maho Ishida, Jun Arita
    • 雑誌名

      The Journal of Physiological Sciences Vol. 56・suppl.

      ページ: S218

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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