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2006 年度 実績報告書

制御性T細胞を用いた新しいアレルギー性鼻炎の治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791187
研究機関群馬大学

研究代表者

豊田 実  群馬大学, 医学部, 助手 (70344942)

キーワードアレルギー性鼻炎 / 制御性T細胞 / IL-5 / FoxP3
研究概要

スギ花粉症を対象として制御性T細胞のアレルギー性鼻炎における役割を解析した。
HLA-DP5を有するスギ花粉症患者(スギ特異的IgEと臨床症状によって決定)より採血を行い、末梢血単核球を分離した。これをHLA-DP5拘束性のCry j1由来ペプチドp61-75或いはp211-225とサイトカイン非存在下に一週間共培養したのち、これらペプチドに対する反応をIFN-gamma、IL-5及びIL-10のELISPOT assayによって解析した。更に培養前後で制御性T紬胞の機能に関与するFoxP3遺伝子の発現変化をreal time QRT-PCR法によって解析した。
スギ花粉症患者では末梢血単核球はCry j1由来ペプチドに対して多くがTh2反応(IL-5産生)を示した。更に血清中のスギ特異的IgEの抗体価とIL-5のspot数は正の相関を認めた。一方、Cry j1由来ペプチドに対して有意なIL-10産生は示さなかった。
一方、健常人ではCry j1由来ペプチドに対して無反応かTh0、Th1反応を示した。
スギ花粉症及び健常人で抗原として用いたCry j1由来ペプチドに反応を示さなかった例では培養前後でFoxP3遺伝子の発現がTh2反応を示したスギ花粉症患者に比べ有意に増強していた。このことより制御性T細胞特にFoxP3+制御性T細胞によってアレルギー反応を制御できる可能性が考えられた。
現在制御性T細胞を除去した系及び中和抗体を用いた系にて、Cry j1由来ペプチドに対する反応が増強するか否かを検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A case of squamous cell carcinoma of the head and neck producing granulocyte-colony stimulating factor with marked leukocytosis.2007

    • 著者名/発表者名
      Minoru Toyoda
    • 雑誌名

      Auris Nasus Larynx (in press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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