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2008 年度 実績報告書

制御性T細胞を用いた新しいアレルギー性鼻炎の治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791187
研究機関群馬大学

研究代表者

豊田 実  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70344942)

キーワードアレルギー性鼻炎 / 制御性T細胞 / IL-5 / FoxP3
研究概要

スギ抗原分子に対する制御性T細胞の関与について、スギ花粉アレルギー患者血清より分離した単核球を用いて解析した。スギ特異的IgE値と臨床症状の有無で対象患者を選択し、末梢血単核球に、スギ花粉のCry j1由来ペプチドを混合培養した後、抗原ペプチドに対する反応を、各種サイトカインの分泌量から解析し、クローン樹立を試みた。
Treg細胞(CD4+CD25+T細胞)タイプのクローンを選択し、Cry j1特異性を確認した後に、各種サイトカインに対する反応、増殖能について調べた。Treg細胞はマグネットビーズを用いて分離し、T細胞のCry j1特異性はELISPOTとELISA法で調べた。
健常人由来のCry j1特異的T細胞クローンは、Cry j1由来ペプチドに対して、主に無反応、まれにThOもしくはTh1の反応を示した。スギ花粉患者由来のCry j1特異的T細胞クローンは、主にTh2反応をした。これは、過去2年の研究で、スギ花粉症患者ではスギ由来の抗原ペプチドに対して多くがIL-5を産生するTh2反応を示したことと同意義である。対して健常人では、無反応かThOかTh1応答を示した。健常人由来のクローンはサイトカインを分泌しないが、スギ花粉症患者由来のクローンではIL-5を分泌する傾向にあった。特にTreg細胞タイプのクローンではIL-5の分泌が著しいものが目立った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] NBI2009

    • 著者名/発表者名
      豊田実
    • 学会等名
      日本喉頭科学会学術講演
    • 発表場所
      群馬
    • 年月日
      2009-03-25

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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