研究概要 |
実験方法:胎齢15.5日のICRマウスから小腸を摘出、細切し、0.1%collagenase/dispaseで消化して個々の細胞単位に分離、細胞浮遊液を作る。800回/10minで遠心分離後、上澄を捨て高濃度細胞浮遊液を作る。steinless網にmembrane filterを乗せこの上に15μ1の高濃度細胞浮遊液を直径5〜6mmにスポットする。培養器で培養37℃,5%CO2/95%空気の条件で約一週間培養。培養液は2日おきに取り換えた。培養液はHam F-12液(Bioproducts, Maryland)に20%ウシ胎児血、50units/mlペニシリン、50mg/mlストレプトマイシン、50mg/mlアスコルビン酸、10μ1/ml non-essential amino acids(NEAA), 2mg/mlグルコースを含む。約2mmlの培養液(HAM F12+FBS)を加えて培養を行う。経日的に細胞塊を固定して以下の免疫組織学的検討を行った。 1)ヘマトキシレン・エオジン染色及びKarnovsky-Root法によるacetylcholinesterase染色 2)S-100蛋白染色 3)Myelin basic protein (D-18): sc-13912の免疫染色を施行した。 結果:18年度の結果と同じくヘマトキシレン・エオジン染色で培養開始5日目より一層上皮を認める細胞塊を形成するのが確認でacetylcholinesterase染色、S-100蛋白染色で神経線維が染色され1日目から7日目まで秩序なく染色された。今回さらに細胞塊内にMyelin basic protein (D-18): sc-13912の免疫染色も1日目から粘膜下の雑多な細胞塊内に秩序なく染色を認め7日目まで変化はなかった。
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