胎児マウス小腸を切離し細胞単位に分離後細胞を集め再び培養を行い5日目で上皮細胞のmigrationを認め約1週間で直径が5mm大の表面に微絨毛を認める腸管類似の組織様構造に再構築される。この再構築された細胞塊の粘膜様組織下には神経・神経線維・神経筋接合部などが確認される。この再構築過程での神経細胞遊走を観察する目的で培養1日目から7日目までの細胞塊に対して経日的に免疫組織学的・形態学的検討を行った。胎児マウス小腸を切離し細胞単位に分離後細胞を集め再び培養を行い5日目で1層の上皮様構造を認めるようになり約1週間で直径が5mm大の表面に微絨毛を認める腸管類似の組織様構造に再構築された。acetylcholinesterase染色、S-100蛋白染色、Myelin basic protein (D-18) : SC-13912の免疫染色にて神経細胞は培養1日目から7日目まで小腸類似の期間構造を有する細胞塊の粘膜様組織下に認められたが経日的変化は認められなかった。また電子顕微鏡による形態学的な評価では培養5日目・6日目では小腸類似の期間構造を有する細胞塊の粘膜様組織下には神経細胞は同定出来なかったが培養7日目で細胞塊の粘膜様組織下に神経細胞・神経線維と神経筋接合部を確認した。
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