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2007 年度 実績報告書

ラット坐骨神経モデルを用いた末梢神経再生における神経端側吻合付加の影響

研究課題

研究課題/領域番号 18791321
研究機関大阪大学

研究代表者

藤原 敏宏  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00423179)

キーワード末梢神経再生 / 顔面神経 / Slit / 神経軸索ガイダンス因子
研究概要

我々はラット坐骨神経モデルにおいて神経端側縫合付加が末梢神経損傷後の機能回復(知覚筋力)を促進することを報告した(J Neurosurg2007 107 821-829)。末梢神経は損傷後の再生期において種々の神経関連因子に影響を受けながら成長円錐を伸長させていく。我々の坐骨神経モデルにおいて端側縫合付加する神経がレシピエントへ伸長する際にも種々の神経連因子に影響を受ける。末梢神経再生における神経関連因子の役割を解析することで目的織の機能回復をさらに促進する治療薬の開発につながる。今回、神経関連因子のSlitに注した。Slit familyは反発性の神経軸索ガイダンス因子の一つであるが、末梢神経における役割や機能はまだ不明な点が多い。今回我々は末梢神経損傷後の再生におけるSlit familyの発現の経時的変化を調査した。
方法:8週齢、雄のラットの顔面神経本幹を左側は切断し、右側は露出のみとした。術後1,3,5,7,14,28日目において顔面神経核におけるSlit1,-2,-3 mRNAの発現の変化をin situ hybridization法を用いて評価した。またcounterstainにてmRNAの発現している細胞を調べた。
結果:Slit1は損傷側の顔面神経核内の神細胞体において術後5日から28日目まで発現力贈加していた。Slit2は損傷側顔面神経核内の神経細胞体において術1日目から7日目まで発現が減少していた。Slit3は神経細胞において発現していたが、損傷による発現の変化は認めなかった。
考察:Slit familyは発生期の成長円錐にligandとして作用する。今回、末梢神経再生時において神経細胞の内因性のSlit familyの発現がそれぞれ変化し、末梢神経再生に関与することが示唆された。今後、神経細胞に内因性のSlit familyの機能解析をしていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Axonal supercharging technique using reverse end-to-side neurotrhappy in peripheral nerve repair:an expaimental study in the rat model2007

    • 著者名/発表者名
      Tbshihiro Fujiwara
    • 雑誌名

      Journal of Neiirosurgery 107

      ページ: 821-829

    • 査読あり
  • [学会発表] ラット顔面神経切断モデルを用いたSlit family mRNA発現の解析2007

    • 著者名/発表者名
      藤原 敏宏
    • 学会等名
      第16回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      兵庫県
    • 年月日
      2007-10-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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