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2007 年度 実績報告書

唇顎口蓋裂患者の精神状態の分析と満足度に対する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791324
研究機関岩手医科大学

研究代表者

那須 和佳子  岩手医科大学, 医学部, 助教 (80282177)

キーワード社会系心理学 / 唇顎口蓋裂 / 精神状態 / 満足度
研究概要

唇顎口蓋裂の治療は、チーム医療による段階的な治療体系が確立されてきている。しかし、治療の成果については、機能的・整容的側面から検討するに終始するものが大半であり、治療の患者心理面に及ぼす影響や患者自身の満足度、QOL、精神医学的問題点については十分な検討に乏しいのが実情である。本研究では、当院での治療歴があり、かつ唇顎口蓋裂の総合的な治療が終了する15〜25歳の患者と、患者の会の全国組織である口唇・口蓋裂友の会(以下口友会)のご協力を得て、研究に協力が得られた青年部の本人会員を対象に、アンケート調査を行った。調査の項目として、年齢、性別、唇顎口蓋裂型、病名の告知時期、告知を誰から受けたか、告知前に他人から指摘された経験の有無等の項目につき調査した。また、QOLの評価として、現在の満足度、二次修正後の満足度(最終修正前)、今後の修正希望の有無、SF-36を用い、身体的、心理的、社会的、環境的側面につきQOLを調査した。また、患者自身の身体イメージの評価として、現在の自分自身について、健常であるという意識の程度と、その意識の最終修正前後における変化の有無、自分が健常な人との相違を感じた経験の有無やその時期、現在自分が他人と比較し、どの程度の容姿と評価するか等を調査した。現在までの社会適応の状態について、顔貌に関しての厭な体験の有無、社会的経済的不利益を感じたことの有無等の項目を調査した。また、患者の自尊感情についてRosenbergのself-esteem scaleを用いて調べた。また、研究対象のコントロールとして、岩手大学栗原徹教授のご高配により、調査対象とほぼ同年代である岩手大学学生にSF-36およびself-esteem scaleについて調査を行った。今後は、得られた調査結果につき統計的解析を含め、検討する予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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