臨床研究 これまでSusceptibility weighted image(SWI)の重症頭部外傷患者に対する有用性について検討してきた。通常のMRI撮像、CTでは描出できない微小出血の検出にすぐれ、頭部外傷患者の病態把握に非常に有用であった。逆にSWIは、頭蓋底病変などの検出にはむかず、他の撮像とあわせて診断することが必要であった。 臨床研究の結果は下記論文に発表した。 基礎研究 GFP mouseより採取、培養したSchwann cell(神経鞘細胞)をhost mouse(No GFP Iabeling)のsciatic nerveの損傷モデルに移植する移植実験にて、明らかにGFP陽性の(donor由来)Schwann cellsがhost側の神経の周りに集積し、神経の再生作用があることが明らかとなった。 それに対し、donor細胞を骨髄細胞(bone marrow stromal cells)とする移植実験では、骨髄細胞を損傷神経に直接移植してもマクロファージなどによる貪食が起こり、生着する細胞もほとんどなく、神経の再生にまではいたらないことが判明した。 末梢神経では、host由来のSchwann cell、fibroblastの活性が強く、donor細胞が生着することは、非常に困難であることが判明した。
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