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2006 年度 実績報告書

唾液腺におけるD型アスパラギン酸の役割

研究課題

研究課題/領域番号 18791371
研究機関九州歯科大学

研究代表者

増田 渉  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (80295865)

キーワード唾液腺 / 唾液 / D型アスパラギン酸 / ラット
研究概要

高等哺乳動物の外分泌組織におけるD型アスパラギン酸の生理機能を解明するために、唾液腺をモデル系として研究を行っている。これまでに高濃度のD型アスパラギン酸がラット耳下腺腺房細胞と顎下腺線条部導管に存在することを明らかにした。そこで今回、プロテオーム解析法を用いて、D型アスパラギン酸にとって変化する、あるいは変化を受ける新規タンパク質を網羅的・統括的に解析することを試みた。
まず、ラット耳下腺をターゲットにして実験を行った。まずD型アスパラギン酸によって発現の変化するタンパク質分子を検索するために、コントロール群ラットには生理食塩水を、また対照群ラットには1mmol/kgになるようにD型アスパラギン酸を共に腹腔内に投与した。投与2時間後にそれぞれのラットより耳下腺を摘出し、常法を用いて全タンパク質を抽出した。それぞれより得られたタンパク質試料(100μgタンパク質)を一次元目は等電点、そして二次元日はSDS-PAGEにより二次元的に分離し、その中に含まれるタンパク質の質的・量的変化についてPDQuestソフトウェアを用いて網羅的に比較検討した。その結果、D型アスパラギン酸投与によって増加あるいは減少したタンパク質がそれぞれ検出された。D型アスパラギン酸投与によって発現が増加したタンパク質は、特にpHが6〜7付近、分子量が40〜50kDaの比較的狭い範囲に認められた。一方、D型アスパラギン酸投与によって発現が減少したタンパク質は、特にpHが9〜10付近に特に顕著に認められ、分子量は20〜100kDaまでの広い範囲に及んだ。現在得られた結果を再度検証し、再現性を確認している。その後、これらの変化のあったタンパク質がどのような分子であるのかMS解析により調べる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Relationship of the unstimulated whole saliva flow rate and salivary gland size estimated by magnetic resonance image in healthy young humans2006

    • 著者名/発表者名
      Ono K., Morimoto Y., Inoue H., Masuda W., Tanaka T., Inenaga K.
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology 51

      ページ: 345-349

  • [雑誌論文] Gender difference in unstimulated whole saliva flow rate and salivary gland sizes2006

    • 著者名/発表者名
      Inoue H., Ono K., Masuda W., Morimoto Y., Tanaka T., Yokota M., Inenaga K.
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology 51

      ページ: 1055-1060

  • [図書] Primary Study of D-Amino Acid Accumulation System. In "D-Amino Acids : A New Frontier in Amino Acid and Protein Research -Practical Methods and Protocols-"2006

    • 著者名/発表者名
      Masuda, W., (Edited by R.Konno, H.Bruckner, A.D' Aniello, G.Fisher, N.Fujii, H.Homma)
    • 総ページ数
      255-258
    • 出版者
      Nova Science Publishers, Hauppauge, New York, U. S. A.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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