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2006 年度 実績報告書

顎骨の放射線障害の軽減

研究課題

研究課題/領域番号 18791387
研究機関日本歯科大学

研究代表者

岩田 洋  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (40328860)

キーワードエックス線照射 / 放射線障害 / 抜歯創治癒 / 破骨細胞分化因子 / 破骨細胞形成抑制因子
研究概要

放射線治療相当のエックス線を照射した後の抜歯処置がその創傷治癒にもたらす影響について検討するために、ラット頭頚部にlOGyのエックス線照射を行った。エックス線照射直後および照射1週間後に上顎第一臼歯を抜去し、その創傷治癒の違いについて酵素組織化学的手法を用いて比較検討を行った。
その結果、抜歯創内の骨芽細胞の活性を示すALP活性は、無照射群と比較して照射直後抜歯群、1週間後抜歯群ともに抑制された。抜歯創内のTRAP陽性の破骨細胞数は、無照射群と照射直後抜歯群との間には有意差はみられなかったが、1週間後抜歯群では有意に多かった。抜歯創内の骨充足率は、無照射群と比較して照射直後抜歯群、1週間抜歯群は低値を示し、照射直後抜歯群と比較して1週間後抜歯群ではより低かった。
これらの結果から、エックス線照射直後よりも1週間後に抜歯処置を行うほうが、創傷治癒に及ぼす放射線の影響が大きくなる可能性が示唆された。そこで、現在、エックス線照射後の抜歯創治癒過程における破骨細胞の役割について検討を行っている。特に破骨細胞分化因子であるRANKおよびRANKL、破骨細胞形成抑制因子であるOPGについて、エックス線照射がこれらの因子に及ぼす影響、抜歯創治癒過程におけるそれらの局在、その経時的変化について、免疫組織化学的手法で検討している。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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