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2006 年度 実績報告書

歯髄炎と根尖性歯周炎の治癒に樹状細胞の機能を応用する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791393
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

金子 友厚  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (70345297)

キーワード樹状細胞 / マクロファージ / MHC Class II / OX62 / CD11c / 透過電顕 / ラット / 抗原提示細胞
研究概要

1.根尖病変における樹状細胞の機能を組織形態学および分子生物学の両面から検索を行っている.実験的に根尖病変を起こし,樹状細胞に関するMHC class II遺伝子などの発現およびその発現量を検索,定量している.
2.移植した根尖病変根尖病変における樹状細胞の機能を検索するために,まず樹状細胞の代わりに,組織修復に関与する細胞である線維芽細胞あるいは血管内皮細胞を免疫不全(SCID)マウス背部皮下に移植し、遺伝子発現に関する解析を行った。次に、ラットより樹状細胞を採取後,SCIDマウス背部皮下に線維芽細胞あるいは血管内皮細胞とともに移植する実験を行っている.移植後,一定期間経過後における樹状細胞の割合,形態,および遺伝子の発現状況を検索している.
3.血管内皮細胞と樹状細胞の組織の修復に果たす役割を知るために,まずコントロールの基礎的な実験であり臨床的にも有意義な実験として,血管内皮細胞が他種(口腔癌細胞)に血管新生を通じて,果たす役割を検索している.これまでの実験経過より,血管内皮細胞のBcl-2遺伝子が癌細胞の増殖能に影響を与えることが示唆されている.
4.樹状細胞の培養系を確立するために,抹消血より採取単離した単球の培養を始めている.これらの単球をサイトカインにより刺激し,樹状細胞に分化させている.さらに特定の細胞表面抗原を発する樹状細胞を単離し,それらの培養を行いこれらの細胞の抗原提示能に対する分子生物学的な検索を進めている.
5.現在までの実験結果の一部は、FDI,日米合同組織化学会,国際顕微鏡学会などの国際学会,および日本歯科保存学会などの国内学会で報告された.また,研究成果の一部は著名誌Cell and Tissue Research,および,2編のJournal of Endodonticsに掲載もしくは印刷中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Heterogeneity of dendritic cells in rat apical periodontitis.2007

    • 著者名/発表者名
      Kaneko T, Okiji T, Zhao L, Esgeurra R, Suda H.
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research (In press)(Epub ahead of print)

  • [雑誌論文] Kinetic study of immunohistochemical colocalization of antigen-presenting cells and nerve fibers in rat periapical lesions.2007

    • 著者名/発表者名
      Yang G, Kawashima N, Kaneko T, Suzuki N, Okiji T, Suda H.
    • 雑誌名

      Journal of Endodontics 33 2

      ページ: 132-136

  • [雑誌論文] Immunoelectron microscopic analysis of CDllc-positive dendritic cells in the periapical region of the periodontal ligament of rat molars.2006

    • 著者名/発表者名
      Zhao L, Kaneko T, Okiji T, Takagi M, Suda H.
    • 雑誌名

      Journal of Endodontics 32 12

      ページ: 1164-1167

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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