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2006 年度 実績報告書

滑膜細胞が顎関節症における骨・軟骨の破壊および修復に果たす役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18791476
研究機関秋田大学

研究代表者

岩波 洋一  秋田大学, 医学部・医員(研修医) (90400514)

キーワード顎関節症 / 滑膜細胞 / 滑液
研究概要

当教室でヒト顎関節滑膜組織から分離・培養に成功したヒト顎関節滑膜細胞に0,0.1,1,10,100ng/mlの濃度のTNF-αを加えて,12時間培養し,total RNAを回収してRT-PCRに供し,mRNAの発現を調べた.炎症性メディエーターとしてはIL-1B, IL-6,8,COX2,iNOS, IFN-γを基質分解酵素としてMMP1,3,13,破骨細胞の分化制御因子として,RANKL, RANK, OPGの発現を検討した.mRNAの発現はGAPDHを内部コントロールとし調査した.炎症性メディエーターの発現はIL-1BとIL-8ではTNF-αの濃度依存性に発現の増加を認めた.IL-6では100ng/ml以上で強い発現があり,またCOX2では恒常的に発現しており,濃度による変化は認められなかった.iNOS, IFN-rに関しては発現を認めなかった.基質分解酵素の発現はMMP13では10ng/ml以上の刺激で発現を認めた.またMMP1では恒常的に発現しており,濃度による変化は認められなかった.破骨細胞誘導の分化制御因子ではRANKは発現がみられず、OPGは恒常的に発現していたが,RANKLは100ng/mlで著明な発現の上昇を認めた.TNF-αと同様の実験としてヒト顎関節滑膜細胞にさまざまな濃度のIL-1Bを加えて,12時間培養し,mRNAの発現を調べた.IL-1β刺激により,IL-1β,IL-6,IL-8,IFN-γ,MMP-3,MMP-13,RANKLの遺伝子発現が上昇した.現在,IL-1β刺激実験では再現性の有無について調査中である.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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