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2006 年度 実績報告書

延命関連遺伝子導入による唾液分泌機能低下の防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791503
研究機関愛媛大学

研究代表者

住田 知樹  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50314951)

キーワード唾液分泌 / 延命 / hTERT / Id1 / 老化 / 唾液腺
研究概要

今回、唾液腺の分泌機能低下防止のために導入に用いようとしている延命関連遺伝子はId1およびhTERTである。正常細胞の不死化には癌ウイルスや癌遺伝子を導入することが一般的であるが、本研究は正常細胞を正常なphenotypeを保持したまま延命することが目的であるのでこれらを用いることは適当でない。
今回、まずhTERT遺伝子導入を唾液腺正鴬培養細胞に導入した。特にhTERTは染色体末端のテロメア配列を延長することにより寿命を延長する酵素テロメラーゼの触媒サブユニットであり、hTERT導入もまた、様々な細胞の寿命延長を引き起こすことは既によく知られている。インフォームドコンセントを得た患者より採取した正常唾液腺組織を無菌的にメスで細切したのち、無血清、低カルシウムの培地KGM(keratinocyte growth medium)にて5%CO_2下で培養を行い用いた。また、もう一つの候補遺伝子であるId1に関しても現在遺伝子導入中である。Id1はHelix-looP-helix型(HLH型)タンパク質であり、一般に細胞の分化を阻害することが知られている。ヒト角化細胞や血管内皮細胞などに導入すると細胞の癌化、不死化は引き起こさないが、著明な細胞分裂寿命の延長を起こすことが知られている。hTERT導入唾液腺培養細胞は培養ディッシュ上では形態などに特に変化を認めない。しかし遺伝子の安定性や造腫瘍性の有無など確認をまだ行っていないため、今後行っていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Growth inhibition of human salivary gland tumor cells by introduction of progesterone receptor and progesterone treatment.2007

    • 著者名/発表者名
      T Yoshimura, T Sumida, S Liu, A Onishi, S Shintani, P-Y Desprez, H Hamakawa
    • 雑誌名

      Endocrine-related Cancer (In press)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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