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2008 年度 実績報告書

近赤外線分光法を用いた摂食・嚥下メカニズムと高次脳機能との関連の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18791519
研究機関昭和大学

研究代表者

平野 薫  昭和大学, 歯学部, 講師 (00384355)

キーワード下顎運動 / 表面筋電図 / NIRS / 光トポグラフィー装置 / 大脳皮質
研究概要

前回のわれわれの研究で、側頭筋をマイオモニターにて受動的に収縮させた際のNIRS測定への影響を調査したところ、全測定範囲でOxy-Hbの明らかな変動がないことが分かった。そこで今回は、下顎運動時における能動的な側頭筋活動が大脳皮質血流へ及ぼす影響について調査を行った。同意の得られた健常者4名を対象として、光トポグラフィー装置ETG-4000のプローブを頭頂から左右側頭部にかけて合計48ch設置した。また同時に表面筋電計を耳前部に設置し側頭筋活動を測定した。実験課題は下顎運動 (開口30秒-閉口30秒、クレンチング10秒、タッピング10秒) 、安静時間は30秒とした。
【結果と考察】
1. 安静時の脳血流が安定していなかったため、1名のデータをNIRS解析から削除した。
2. 開閉口運動では、表面筋電図にて明らかな側頭筋活動は観察されなかった。一方、NIRSの結果では開口時に顕著なOxy-Hb増加を認めた。従来より言われている側頭筋活動によるプローブ設置への影響や、側頭筋の筋収縮・弛緩に伴う筋体積の変化やミオグロビン量の変化などによるNIRSデータへの影響は、開閉口運動時では少ないことが示唆された。
3. クレンチング運動では、表面筋電図にて今回の実験課題の中で最も大きい側頭筋活動が観察された。一方、NIRSの結果ではOxy-Hbが一度減少した後に増加する傾向がみられた。Oxy-Hbの減少はクレンチング時の息こらえによる影響が考えられる。
4. タッピング時のNIRSの結果では、今回の実験課題の中で最も脳血流変化が少ない傾向を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 下顎運動時における大脳皮質血流量への影響-近赤外線分光法 (NIRS) を用いた検討-2009

    • 著者名/発表者名
      平野薫
    • 学会等名
      ハイテクリサーチH20年度研究成果発表会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-03-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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