歯科麻酔分野の学習は手技の習得だけでなく理論的な部分が多いため、実際にイメージすることが難しい。そこで本研究では「Webアニメーション」「動画コンテンツ」を利用して、従来のメディアや印刷物では不可能であるコンテンツを作成しインタラクティブなマルチメディアテキストによる自己学習システムの構築を行うことを目的とする。例えば全身麻酔施行中の患者の麻酔薬の薬物動態や換気状況を動画コンテンツによる説明やアニメーションなどWWW上での自動採点を行う模擬テストを取り入れたWebサイトを構築し、従来の一方的な情報でのみ伝えるメディアではなくインタラクティブなマルチメディアを作成する。それによって学習者はイメージがしやすく多くの情報量を理解することが可能であると思われる。 現段階で、コンテンツに必要な画像や動画を、動画コンテンツ用データ収集機器を用いて収集した。またアニメーションコンテンツ作成ソフトを用いて解剖学習支援、生理学的学習支援、薬理学的学習支援、検査項目学習支援、手技的項目学習支援のWebコンテンツを作成した。 現在、学内LANで公開しておりそれらを用いて学生や研修歯科医師が学習できるようにしている。 今後、それらがどれだけの学習効果を及ぼすかの検討を行う予定である。
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