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2007 年度 実績報告書

急速アパタイト転換型リン酸カルシウムセメントの生活歯髄切断法への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18791559
研究機関徳島大学

研究代表者

木村 奈津子  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70335800)

キーワード歯学 / 再生医学 / 細胞・組織
研究概要

急速アパタイト転換型のリン酸カルシウムセメント(CPC)は,硬化時pHが上昇するが,硬化後HApに転換し中性となる特徴を有する。本研究の目的は,急速アパタイト転換型CPCの生活歯髄切断法への応用の可能性を検討することであり,現在までの実験(ラット皮下結合組織表面への試作急速アパタイト転換型CPCの貼付実験)で,本材が歯髄切断面に硬組織を誘導させるに必要なpH刺激を歯髄に及ぼす可能性があることがわかっている。今年度は,ラット歯髄に用いて28日後の状態を病理組織学的に検索した。
1、実施計画(ラット臼歯の生活歯髄切断部への試作急速アパタイト転換型CPCの貼付実験)について
実験材料は生後6〜8週齢SD系ラット(体重250 g前後)の雄,計12匹を用い,4群に分けた。実験歯は左右下顎の第一臼歯で各群6歯12根管とした。方法は,全身麻酔下で固定板上に固定し,簡易防湿下で実験部位を生活歯髄切断法(chemical surgery method)を臨床的術式に準じて行った。切断面に貼薬した薬剤は,Ca(0H)_2,α TCP(Ca/P比:1.5),2種の試作急速アパタイト転換型CPC(Ca/P比:1.7と2.0)を用いた。なお,α TCPはCaC0_3とNaHPO_4・2H_2Oで,Ca(OH)_2と両試作急速アパタイト転換型CPCは滅菌生理食塩水で練和した。最後に,グラスアイオノマーセメントにて仮封した。
2、実施計画(病理組織学的観察および統計学的検索)について
実験中で,固定された試料を,脱灰,脱水後,パラフィン包埋し,連続切片標本を作製している。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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