研究概要 |
本年度の研究経過と実績は以下の通りである。 1.資器材の整備 成人心肺蘇生モデル2体を購入し,円滑な講習会運営に努めた。活動記録保存・WebSite素材収集のためにビデオカメラを購入し,記録を残している。 2.BLS教育・救命処置講習会の実施 前年度に引き続き一般市民への救急・災害対策の啓発・啓蒙活動に先立ち,看護大学生約15名に対しBLS教育および成人への教育を配慮した指導法の勉強会を実施した。大学祭では約100名の来学者が緊急時の対応(BLS)を体験した。 また,離島住民への救命講習を実施している「命どう宝・命のゆいまーるプロジェクト」に指導者として参加した。平成18年度は,沖縄県遠隔離島6カ所で10回の救命講習会を実施し,457名の住民が受講した。 3.情報発信・啓蒙活動 前年度に引き続き本学1階ロビーにAEDを設置するとともに,使用方法についてのパネルを備え付けた。 4.保健医療従事者との勉強会の実施 講習会の都度,事前打ち合わせを行った。また,「命どぅ宝・命のゆいまーるプロジェクト」のメーリングリスト上でも,各離島の特徴・対象者を考慮した指導内容,指導方法についての討議,およびフィードバックを行った。講習会終了時は,参加者で勉強会を行った(例:医療とこころの健康,一般市民への応急手当普及についてなど)。 平成20年度は,これまでの活動を継続すると共に,離島住民への救命講習会マニュアル作成,「命どぅ宝・命のゆいまーるプロジェクト」のWebSite公開,BLS教育・救命処置講習会の評価方法の検討および評価,講習会を受講した離島住民へのインタビュー,保健医療従事者のフォーカスグループインタビューを行う予定である。
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