本研究では、看護師の「安楽なケア」実践を促進するために、看護師の実践する「安楽なケアモデル」を構築し検証を行った。そして、プログラム作成のために、「安楽なケアモデル」の29のケアの要素について、個々の看護師の看護実践について、その内容を明確にした。その結果、「苦痛の軽減」「体位保持」に関連するケアの要素以外の27の安楽なケアの要素に関する内容をプログラムにおいて強調する必要があることがわかった。これらの内容を基盤するプログラムの評価を得るため、ベテラン看護師と看護研究者の意見を得たところ、プログラム内容は、看護師の「安楽なケア」内容として妥当であるという評価であった。
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