研究課題
(1)創造性の育成を目的とした看護学演習授業の改善本研究では、昨年度の実践結果に基づいて授業デザインを改善し、半期にわたる実践を行った。学習者はグループを組み、療養者の日常生活を支援するための自助具の作成に取り組んだ。主要な改善点は、導入の際に自助具を用いた生活場面のビデオ映像を使用したこと、ロールプレイの際に療養者の身体的状況を体験的に理解するために、体験モデルを用いて上肢の運動を制限したことの2点である。本授業の学習成果について評価を行い、昨年度の結果と比較したところ、以下の授業改善の効果を示す結果が確認された.(1)よい看護師の条件を問うアンケートにおいて、「患者・家族に対する態度」を指摘する回答が増加した、(2)ある患者の療養生活上の問題点を問うアンケートにおいて、昨年度よりも「手段的生活動作、日常生活動作、身体的機能の低下、転倒の予測」といった患者の身体的問題点に関する回答が増加した。(2)実験結果に基づいた創造性支援ツールの開発本研究では、昨年度の実験結果に基づき、看護実践場面における創造的な活動のひとつである関連図の作成について、学生の感じている困難さを軽減するためのツールの開発を行った。学生に対する意識調査の結果、学生は関連図を作成する際に、(1)関連性を「考える」こと、(2)図を「描く(描き直す)」こと、(3)資料を「収集する」ことの3つの活動に困難さを感じていることが明らかとなった。そこで、それらの困難さを軽減することを目的とした関連図作成支援ツールを開発した。本ツールを用いることで、学生は関連図の作成・見直し・修正といった活動を容易に行うことができるようになり、自己の看護実践を効果的に理解・評価することが可能となった。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (6件)
愛知きわみ看護短期大学紀要 4
ページ: 57-63
愛知きわみ看護短期大学紀 4
ページ: 129-133
Proceedings of E-Learn 2007 (World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, & Higher Education) 2007
ページ: 1593-1599
Proceedings of International Conference on Design Education 2007
日本教育学会論文誌 31
ページ: 125-128
The Journal of Information and Systems in Education 6
ページ: 5-16