研究概要 |
平成19年3月現在は、データ収集の最中であり、研究の結果は得られていないため、研究経過について以下に報告する。 1.研究を開始するにあたり、6月に本学の倫理審査を受けた。審査では、内容の表現について一部訂正を求められたのみで、承認を得ることができた。審査を受けることで、研究協力者に複数回インタビューする必要性についての説明が不十分であることが分かった。報告の際は、この点について説明を加える必要がある。 2.協力施設への研究依頼は7月に行った。本研究では、今後高年齢層の脊髄損傷者が増加すると予測し、研究対象者を介護保険サービスの利用が可能となる『65歳以上に受傷した人』とした。しかし、実際協力施設の状況をみると、65歳以上で条件を満たすような方は少なく、必要なデータを得るには、対象を60歳以上にすることが妥当と考えられ、そのように修正した。新宮(2002)のデータにおいて、脊髄損傷の受傷年齢のピークは60歳であることからも、対象者の選定基準を65歳から60歳に下げることが妥当と考えられた。 3.平成19年度3月時点でインタビューを行えたのは3名であり、8月〜9月に1人目、10月〜12月に2人目、2月〜3月に3人目のインタビューを行った。インタビューは1回60分を5回程度という目安で計画したが、実際は、会話の流れから2時間近く行うこともあった。インタビューの継続についてはその都度協力者と確認をし、インタビュー途中での辞退者はなく、3名ともインタビューを終了している。しかし、研究協力者に対し、インタビューをまとめたもののフィードバックと内容確認ができておらず、現在その作業を進めている。 参考文献:新宮彦助(2002):特集/脊髄損傷リハビリテーション実践マニュアル 2.歴史的考察と疫学,MedReha(22),4-6.
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