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2007 年度 実績報告書

ICUにおける子どもの面会の実態と面会を妨げる要因

研究課題

研究課題/領域番号 18791697
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

山口 亜希子  神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (30405336)

キーワード看護学 / 臨床 / クリティカルケア / 面会 / 家族
研究概要

1.ICUで治療を受けている患者に対する子どもの面会の実態
ICUで治療を受けている患者に対する子どもの面会の実態を明らかにすることを目的に調査を行った。ICUを有する全国333施設の看護師長に面会の実態に関して、郵送法による自記式質問紙調査を行った。148施設から回答を得て(回収率44.4%)、有効回答数は141施設(95.3%)であった。
ICUで治療を受けている患者に対する子どもの面会は、「制限していない」13施設(9.2%),「制限している」19施設(13.5%),「原則制限しているが特例で許可」109施設(77.3%)であった。施設として子どもの面会を制限しない理由は,患者にとって子どもの面会が必要である,子どもにも面会をする権利がある,制限する理由・意味・必要性を感じない等があった。また,施設として子どもの面会を制限する理由は,患者・子ども双方への感染の可能性,子どもへの心理的衝撃,患者の安静保持困難等があった。
2.ICUで治療を受けている患者に対する子どもの面会の促進を妨げる要因
ICUで治療を受けている患者に対する子どもの面会を妨げる要因を明らかにすることを目的に調査を行った。ICUを有する全国333施設のICU経験3年目以上の看護師999名を対象に郵送法による自記式質問調査を行った。430名から回答を得て(回収率43.0%),有効回答数は375名(87.2%)であった。研究参加者の平均年齢は34.03歳,看護師経験平均年数11.97年,ICU看護師経験平均年数6.17年であった。性別は,男性31名(8.3%)女性344名(91.7%)であった。ICU入室患者に対する子どもの面会への対応の有無は,対応ありが364名(97.1%),対応なしが8名(2.1%)であった。
子どもの面会を妨げる要因として,3〜5歳の子どもの面会では,子どもへの心理的影響,看護師自身の子どもの面会への介入の自信のなさ等が面会を妨げる要因であった。また,6〜12歳の子どもの面会でも同様の結果を得た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [学会発表] がん看護専門看護師コースの学習環境に対する修了生の評価2007

    • 著者名/発表者名
      山口 亜希子
    • 学会等名
      第33回看護学研究学会
    • 発表場所
      岩手県盛岡市
    • 年月日
      2007-07-29
  • [学会発表] がん看護専門看護師コース修了生か実践能力を育むために受けた教育の評価2007

    • 著者名/発表者名
      吉田 智美
    • 学会等名
      第33回看護学研究学会
    • 発表場所
      岩手県盛岡市
    • 年月日
      2007-07-29
  • [学会発表] がん看護専門看護師が役割遂行に必要と考える能力2007

    • 著者名/発表者名
      林田 裕美
    • 学会等名
      第33回看護学研究学会
    • 発表場所
      岩手県盛岡市
    • 年月日
      2007-07-29
  • [学会発表] 喉頭全摘出術を受けた患者が体験するボディーイメージの変容による心理的苦痛を緩和する看護援助2007

    • 著者名/発表者名
      原 千幸
    • 学会等名
      第38回日本看護学会学術集会-看護総合-
    • 発表場所
      沖縄県宜野湾市
    • 年月日
      2007-07-06
  • [図書] 誌上実践ICU版 こんなときどうしよう!? 人工呼吸管理中の患者さんが何か伝えたがっている2007

    • 著者名/発表者名
      山口 亜希子
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      メディカ出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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