研究概要 |
1. 19年度の研究成果について学会発表を行った(2件) 19年度に実施した訪問看護師対象のアサーショントレーニング講習会(以下AT)の効果について学会発表を行った. AT参加者12名はAT前よりAT後に, 上司サポート認知が有意に向上したことが明らかとなった. 対人葛藤認知には影響しなかった(第28回日本看護科学学会学術集会, 神戸). またAT評価に値用した質問紙調査を鳥取県内の訪問看護師を対象として実施し, 82名のスタッフナースのデータを分析した結果, 常勤よりも非常勤の方が, そして対人葛藤認知が低い方が, 職務満足が高いことが明らかとなった(第34回日本看護研究学会学術集会, 福岡) 2. 2回目のATを行った(平成21年2月11日) 19年度のATは2日間であったが, 零細事業所が多い県内訪問看護師にとって2日間のAT参加が困難な状源であった. よって20年度は1日(6時間)のATプログラムを組み, その効果を検討した. 今回も臨床心理士であり日本精神技術研究所認定のATトレーナーと連携してプログラムを組み, 講師の依頼を行った. 参加者は訪問看護師10名と, 病院看護師やケアマネージャー等で計22名であった. AT前傍に質問紙調査を実施した。AT後の調査において, ATへの参加が自身の気持ちに影響したと回答した者は17名(77%), その後の日常生活に役立つことがあったと回答した者は14名(64%), その後の職業生活に役立つことがあったと回答した者は14名(64%)であった。AT後のフォローアップが必要と回答した者は21名(95%)であり, フォローアップへのニーズが高かった. フォローアッププログラムの検討が必要である.
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