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2006 年度 実績報告書

不正取引者の発見手法と不正に頑健なオークションメカニズムの開発と実装

研究課題

研究課題/領域番号 18800036
研究機関山形大学

研究代表者

松尾 徳朗  山形大学, 工学部, 助教授 (80433142)

キーワードエージェント / 人工知能 / 電子商取引 / 談合 / 不正入札 / リスク / サイドペイメント / オークション
研究概要

インターネット上の取引に関して、計算機やインターネットを用いて発生する特有の問題や、不正に頑健な制度設計(メカニズムデザイン)の構築は急務である。また、ソフトウェアエージェントの分野でのタスク割当、リソース割当の研究では、オークションに基づいたメカニズムは広く用いられており、効率的な割当が可能なオークションメカニズムの構築が望ましい。本研究では、ミクロ経済学、ゲーム理論などに基づき、上記課題解決を試みる。具体的には、上記課題を解決するために以下の2つを達成した。
【1】架空名義入札や談合の防止が可能なインターネットコマースの理論設計
架空名義入札や談合を防止するためのインターネットオークションメカニズムを構築する。まず、ゲーム理論およびミクロ経済学に基づき望ましい割当状況を得られるオークションメカニズムを構築した。さらに、計算機の能力を最大限に発揮し、仮想的に取引参加者の効用を計算することで不正入札者を発見し、その入札者の入札値をうまく利用した不正に頑健なメカニズムを構築した。
【2】多数のサブ交渉によりメインの交渉が構成される場合の交渉方式
商取引における財の分配は,市場が需要と供給により決定づけられるため、商品を売る側にとってはいくらかのリスクを伴う。実際の仕入れに関わる取引において、財は仕入れ個数に応じたディスカウントを受ける事が考えられる。財の仕入れを提案しているエージェントに対して他のエージェントはリスクの程度に基づき参加を表明する。リスク回避と提携の促進のために、本研究では、協力的なエージェントのリスクを抑えるためのサイドペイメント制度を導入した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] A New Approach to Detecting Shill Bids in e-Auctions2007

    • 著者名/発表者名
      Tokuro Matsuo et al.
    • 雑誌名

      International Journal of Intelligent Information and Database Systems 採録済

  • [雑誌論文] A New Lecture Allocation Support System based on Users' Multiple Preferences in Campus Information Systems2007

    • 著者名/発表者名
      Tokuro Matsuo, Takayuki Fujimoto
    • 雑誌名

      International Journal of Computational Intelligence and Applications 採録済

  • [雑誌論文] オークションにおける不正入札の発見と対策2006

    • 著者名/発表者名
      松尾徳朗, 新谷虎松
    • 雑誌名

      人工知能学会学会誌 21巻5号

      ページ: 602-609

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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