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2006 年度 実績報告書

空間認知能力の低い利用者に向けた大規模空間情報のデザイン要素に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18800051
研究機関東洋大学

研究代表者

池田 千登勢  東洋大学, ライフデザイン学部, 助教授 (40434063)

キーワード方向感覚 / 地図 / 空間移動
研究概要

1:都心の大規模な駅や、大規模商業空間等で特に複雑な配置・構造を持つ施設を訪れ、情報提供がどのようになされているのか、特に地図や経路案内のビジュアルマテリアルの種類、デザイン的なバリエーション、音声情報提等についての予備調査を行った。
2:空間認知能力と地図、空間移動にっいての基礎文献調査を行った。
3:質問紙方式による予備調査を行い、方向感覚が良いと自覚する被験者、悪いと自覚する被験者(学生、高齢者、弱視者を含む)を選定した。
4:現状の空間情報表示と空間移動の問題点を明確化するための実験を行った。
4-1:空間認知能力の低い被験者と標準的な被験者に対して、大規模空間の利用実態について、オブザベーション調査を行った。非常に不規則な地理的配置の特徴を持つ施設3箇所(六本木ヒルズ・東京ディズニーシー・東工大大岡山キャンパス)を取り上げ、各施設エリア内にコースを設定し、複数の情報提供方法(各種の地図、看板等)を個別に利用して空間を移動する実験とそのオブザベーションを行った。
4-2:実験後、各種の地図情報の利用状況と効果、欠点等について、アンケート・個別ヒアリング調査を実施した。
5:上記研究から観察された空間認知能力の低いグループの被験者の特徴
5-1:実際の生活においては地図の利用が困難なことが多いため、何度も人に尋ねて移動している
5-2:手持ち地図よりも実空間に配置された矢印看板等の情報を多用する
5-3:具象的なイラストマップには移動を円滑にする効果があったが、表現方法によっては逆さにした時、理解が非常に困難となった
5-4:特に地図の方向と実空間の方向を一致させることができない被験者では看板地図を多用する
5-5:ルートマップについては地図よりもテキスト情報を好む人がいる
5-6:地図上の部分的写真は効果的な情報源とならない場合がある
今後はこれらの示唆についてさらに検証を行う。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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