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2006 年度 実績報告書

都市インフォーマルセクターの形成過程-ハノイ市近郊農村における出稼ぎ調査から

研究課題

研究課題/領域番号 18810006
研究機関東北大学

研究代表者

小原 江里香  東北大学, 大学院文学研究科, COEフェロー (30400203)

キーワードインフォーマルセクター / 労働力移動 / 都市化 / 開発経済 / 経済事情
研究概要

1.ベトナムHung Yen省Khoai Chau県Ham Yu村において調査票調査を行うための予備調査を行った。HungYen省KhoaiChau県Ham Yu村を選んだ理由は、研究代表者がこれまでの研究において研究対象としてきた、ハノイ市中心部で就労する荷物運び労働者を多数送り出している農村だからである。
2.これまでの研究から、以下のことが明らかになっている。ハノイ市中心部で就労する荷物運び労働者の多くはハノイ市近郊の農村出身であり、1週間から3週間に一回程度帰省して家事、育児、農作業を行い、数日後に都市部に来る。そのため、都市にスラム等を形成して定着することなく、格安の宿泊施設に寝泊りする。このような出稼ぎ労働者の生態は、ごみ拾いやパン売りなど、いわゆる都市インフォーマルセクターで就労する人々が併せ持つ特徴の一つである。本研究では、このような人々の送り出し側の分析が目的である。
3.予備調査では、農村の全般的な経済状況を把握するために、農家世帯だけではなく、農村の末端政府や卸売市場などで幅広く行われた。予備調査を踏まえて、ベトナム人研究者(ハノイ農業大学農村開発室)と相談しながら調査票を作成した。調査票は、A)農家世帯員の基本的属性、就業状況、B)出稼ぎ労働者の主要な転職履歴、C)農業経営状況によって構成されている。
4.調査票調査は、出稼ぎ労働者が帰省する旧正月(2007年2月19日)直後に行われた。調査協力者は、ハノイ農業大学農村開発室である。収集したデータは、現在コンピュータに入力中である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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