1、概要 中世における談義書の研究として、二年目の平成19年度は、談義書資料の調査とデータの集積に努め、検討結果の一部は学会発表を行い、一部は論文として発表した。 2、調査 前年に引き続き、以下の調査先について談義書資料の調査を行った。 (1)身延山久遠寺身延文庫(山梨県) (2)叡山文庫(滋賀県) (3)早稲田大学図書館(東京都) 3、成果の公表(学会発表、及び論文発表) (1)論文:単著、渡辺麻里子「『鷲林拾葉鈔』所引連歌考-天台僧尊舜の文学的環境と連歌師の交渉-」(『感性文化研究所紀要』3、2007年4月、pp.1〜54) (2)論文:単著、渡辺麻里子「天台僧尊舜における草木成仏説」(『東洋の思想と宗教』25、2008年3月、pp62〜82) (3)論文:単著、渡辺麻里子「『鷲林拾葉鈔』-天台僧尊舜の学問と文学-」(『中世文学の回廊』勉誠出版、2008年3月、pp.190〜202) (4)学会発表:単独、渡辺麻里子「尊舜の草木成仏説について」(早稲田大学東洋哲学会第24回大会、2007年6月9日、早稲田大学) (5)講演:単独、渡辺麻里子「天台談義所における知の形成と伝達」(2007年度東北大学日本思想史夏季セミナー、2007年8月、福島県磐梯熱海温泉金蘭荘花山)
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