(1) フランスにおいて「フレネ技術」を導入した異年齢学級では、「フレネ技術」と「学習材」に支えられ、子どもたちの自律的で協同的/協働的な学びが遂行されていた。「異年齢」という特徴よりもむしろ、「異質性」と「多様性」に基づいた教育、個性化と協同化(協働化)との調和的融合、異学年同士の協同/協働、「共同体」の一員として参加する子ども、「市民的資質(市民性)」の育成、などが特徴的であった。(2) 日本の複式学級においては、子どもたちを自律的、協同的/協働的な学びの主体とすることが求められていた。(2)においては、特に、(1)を参考にしながらの「学習材」の開発と異学年同士の「協同/協働」が、新しい教育実践の手がかりとなり得るだろう。
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