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2006 年度 実績報告書

統計的リテラシーのグラフ解釈の側面における階層構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18830014
研究機関筑波大学

研究代表者

青山 和裕  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 研究員 (10400657)

キーワード統計教育 / 数学教育 / SOLO Taxonomy / Raschモデル / 項目反応理論
研究概要

本研究では,統計的リテラシーのグラフ解釈の側面に焦点を当て,その階層性を明らかにすること,そしてその階層間の移行過程の特質及び要因を抽出することを目的とする。
統計においてグラフは,データの特性を視覚化し直観的にとらえることを可能にするものとして頻繁に利用され,またその利点から,新聞・テレビ報道においてはグラフのみが提示されることも少なくない。このことから,提示されたグラフを解釈するというのは,統計的リテラシーを考える際に無視することのできない重要な一側面といえる。またグラフを解釈するといっても,時に歪められているかもしれない提示された調査報告をそのまま鵜呑みにする段階もあれば,サンプリングや分析の過程で想定されるバイアスなどを見抜き,批判的に反駁することができる段階,作成者や分析者が意図していなかった現象の本質までを解き明かす段階まで様々ある。このような相違を統計的リテラシーの階層として精緻に識別することは今後の統計教育のために重要である。
この目的達成のために,本年度は,次の課題に取り組んだ。
まず,科学的リテラシー,数量的リテラシー,Numeracy,数学的リテラシーなど近年のリテラシー論における統計の位置づけを概観し,分析することで,本研究がねらいとするグラフ解釈の重要性・意義を明らかにした。本研究での理論枠組み用いることを想定している認知心理学(SOLO Taxonomy)や項目反応理論(IRT)に関する資料についても参照し,理論枠組み構築のための検討を行った。
また,項目反応理論(IRT)とSOLO Taxonomyをベースにすでに仮構築してある,生徒のグラフ解釈における反応を分析する理論枠組みに対して,認知心理学研究の視点や数学教育的,統計教育的視点から分析,考察を加えることで,改良と精緻化をはかった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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