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2007 年度 実績報告書

統計的リテラシーのグラフ解釈の側面における階層構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18830014
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

青山 和裕  鳴門教育大学, 教員教育国際協力センター, 講師 (10400657)

キーワード統計教育 / 数学教育 / 統計的リテラシー / 項目反応理論 / Raschモデル
研究概要

本研究では、統計的リテラシーのグラフ解釈の側面に焦点を当て、その階層性を明らかにし、そしてその階層間の移行過程の特質及び要因を抽出することを目的とする。
統計においてグラフは、データの特性を視覚化し直観的にとらえることを可能にするものとして頻繁に利用され、またその利点から、新聞・テレビ報道においてはグラフのみが提示されることも少なくない。このことから、提示されたグラフを解釈するというのは、統計的リテラシーを考える際に無視することのできない重要な一側面といえる。またグラフを解釈するといっても、時に歪められているかもしれない提示された調査報告をそのまま鵜呑みにする段階もあれば、サンプリングや分析の過程で想定されるバイアスなどを見抜き、批判的に反駁することができる段階、作成者や分析者が意図していなかった現象の本質までを解き明かす段階まで様々ある。
本研究では、上記のような統計的なグラフ解釈の段階の相違を、認知的な発達水準の高低に基づき分類し、グラフ解釈における階層構造として次に示すような6つのレベルを明らかにした:レベル0(不適)、レベル1(情報の抽出)、レベル2(データの概観)、レベル3(文脈的解釈)、レベル4(批判的評価)、レベル5(知の創出)。このようなグラフ解釈における階層構造は、今後統計の指導をする上で生徒の学習の様相をとらえるための枠組みとして活用することができ、生徒の発達過程に即した充実した教材提供や授業展開をすることができる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Investigating a Hierarchy of Students'Interpretations of Graphs2007

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Aoyama
    • 雑誌名

      International Electronic Journal of Mathematics Education Vol.2

      ページ: 298-318

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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