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本研究は、国内外の大学教育における音楽による地域貢献の先進事例を調査、分析した上で、それらの調査結果を生かして、勤務する滋賀大学において、地域貢献活動を実施し、地方の教員養成大学における音楽による地域貢献のひとつのモデルを作っていくものである。
平成18年度は、滋賀大学と地域との連携をはかるための基礎調査として、滋賀県内の学校園に音楽関係の地域貢献に関する質問紙調査を行なった。その結果、50%以上の回答があり、大学からの音楽による地域貢献に期待し、関わりを持ちたいと考えている学校園が予想以上に多いことが判明した。
また、地域の公共ホールやNPOが主催する子どもオペラ制作プロジェクトに学生が参加したり、地域の中学校の和楽器の授業に学生がチューターとして参加したりと、実際に教員と学生が地域に出ていって活動する試みを行なった。平成19年度は、引き続きこういった地域での活動をさらにすすめ、全国の音楽系の学科を持つ大学への質問紙調査や、国内外の先進事例を収集し、研究を完成する予定である。そして、その過程を他の研究者や地域に積極的に公表していくとともに、研究成果を報告書にまとめ、他大学の教員や地域の関係者らと共有する。
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