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2007 年度 実績報告書

自閉症児のきょうだいへの個別家族支援計画(IFSP)を用いた教育的支援方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18830105
研究機関独立行政法人国立特殊教育総合研究所

研究代表者

柳澤 亜希子  国立特別支援教育総合研究所, 教育研修情報部, 研究員 (10435282)

キーワード自閉症 / きょうだい / 個別家族支援計画(IFSP) / 教育的支援 / 母親支援
研究概要

個別家族支援計画(以下、IFSP)の作成に関わる基本原則や様式、研究代表者(柳澤;2006)が考案した自閉症児・者のきょうだいへの教育的支援の段階表を踏まえて、一家族を対象に事例研究を行い、家庭でのきょうだいへの教育的支援の在り方を検討した。具体的には、自閉症児のきょうだいへの支援を視野に入れて母親支援を行うことにより、母親のきょうだいへの教育的支援に対する意識の変化とそのことできょうだいの自閉症である兄弟姉妹への関心や行動にもたらされる変化を時系列的に分析した。また、日常場面や設定した活動場面等での参与観察、家族への聞き取りから家庭でのきょうだいへの教育的支援に関わる項目(自閉症児ときょうだいの関係、きょうだいの理解の様相、家族構成員ときょうだい双方のニーズの関係性、自閉症児への対応と使用している支援ツール、きょうだいの発達的特徴、情報提供の在り方等)を抽出し、きょうだいへの教育的支援を目的としたIFSPを作成し、その使用の意義について検討した。本研究の結果、きょうだいの自閉症である兄弟姉妹に対する関心事項は、母親の問題意識に影響を受けることが示唆された。これより、母親への支援は、きょうだいを間接的に支援する可能性があると考えられる。また、きょうだいに自閉症である兄弟姉妹の示す行動やその意味の解釈の仕方、対応の仕方を映像で視覚的に示すことは、きょうだいの自閉症である兄弟姉妹に対する学びへの動機づけを高める手立てになると推察された。一方、きょうだいへの教育的支援を目的としたIFSPの使用は、日常、漠然と捉えられているきょうだいのニーズと家庭内での位置づけ、提供すべき内容と用いる教材、それらを使用することの効果等について親が考えを整理し、きょうだいへの家庭での対応方針を明確化するのに役立つと考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 米国ノースカ口ライナ州における自閉症スペクトラム児への就学前教育I-TEACCHセンターにおける早期介入・サービス体制について-2007

    • 著者名/発表者名
      柳澤 亜希子
    • 学会等名
      日本自閉症スペクトラム学会第6回大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20070825-26
  • [学会発表] 米国の個別家族支援計画(Individualized Family Service Plan)の意義とわが国での適用可能性について2007

    • 著者名/発表者名
      柳澤 亜希子
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第45回大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2007-09-22
  • [図書] 乳幼児とその家族への早期支援2008

    • 著者名/発表者名
      福井 逸子・柳澤 亜希子
    • 総ページ数
      134
    • 出版者
      北大路書房

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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