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2006 年度 実績報告書

振動計測モニタリングによる社会基盤構造物の健全性診断システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18860029
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

宮下 剛  長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (20432099)

キーワード維持管理 / モニタリング / 振動 / 計測 / レーザー / MEMS
研究概要

社会基盤構造物の老朽化の進展や,急速に進む少子高齢化などによる厳しい予算状況下,効果的なメインテンスに対する社会的ニーズはきわめて高い.本研究では,社会基盤構造物に対する効果的なメインテナンスを実現するために,振動計測を利用したモニタリングにより高精度に構造物の健全性を評価し,さらにそれらをデータベース化してメインテナンスに関する意思決定を支援するシステムの構築を目的とする.
これまでに,トータルステーション上にレーザードップラー速度計(以下,LDV)を搭載することで,非接触かつ遠隔的にスキャニング振動計測を可能にするシステムの開発を進めてきた.その中で,LDVによりケーブル材の振動特性を把握できること,小規模な吊形式橋梁において自動連続的に多数のケーブル材を振動計測できること,測量用のプリズムを使用することにより約2kmの超遠距離計測が可能なこと,を確認している.また,ポータブルタイプLDVを利用した振動計測システムを構築し,多々羅大橋南側84本全ケーブルの振動計測を実施した.今後は両者のシステムについて,長大橋梁をはじめ大型構造物への適用を行い,本システムの実用化を目指す.
さらに,既設鋼道路橋において,無線LAN加速度計を利用した振動計測モニタリングを実施した.その中で,伸縮継目の段差に基づいて発生する衝撃が支承に伝播する現象を把握したものの,センサの価格から数量に制約が生じ,現象の正確な理解までには至っていない.MEMS技術の進展により,要素技術を利用したセンサネットワークによる広範囲なモニタリングが可能な状況となっている.そのため,今後は従来の装置一式よりもコストを数十分の一にして多点同期計測を可能にするMEMS技術を利用したセンサノード開発を進める.実構造物への適用も含めながら,精度,動作などに関する検証を行う.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Advanced Vibration Measurement System for Infrastructures using Laser Doppler Vibrometers2006

    • 著者名/発表者名
      Takeshi MIYASHITA
    • 雑誌名

      Proceedings of Asia-Paciflc Workshop on Structural Health Monitoring CD-ROM

  • [雑誌論文] Clarification of the Effect of High-Speed Train induced Vibration on a Railway Steel Box Girder Bridge by Monitoring using Laser Doppler Vibrometer2006

    • 著者名/発表者名
      Takeshi MIYASHITA
    • 雑誌名

      Proceeding of Third International Conference on Bridge Maintenance, Safety and Management CD-ROM

      ページ: 265-267

  • [雑誌論文] Development of 3D Vibration Measurement System using Laser Doppler Vlbrometers2006

    • 著者名/発表者名
      Takeshi MIYASHITA
    • 雑誌名

      Proceeding of SPIE Nondestructive Evaluation for Health Monitoring and Dlagnostics Internet

      ページ: #6177-18

  • [雑誌論文] レーザー振動計測による社会基盤構造へルスモニタリング2006

    • 著者名/発表者名
      宮下剛
    • 雑誌名

      第24回新潟会研究調査発表会講演概要集

      ページ: 30-33

  • [雑誌論文] 二台の無線LAN加速度計による橋梁の振動モード同定2006

    • 著者名/発表者名
      宮下剛
    • 雑誌名

      第61回土木学会年次学術講演会 CD-ROM

  • [雑誌論文] レーザードップラーとトータルステーションを用いた非接触かつ遠隔的なケーブル計測システムの開発2006

    • 著者名/発表者名
      久保田慶太
    • 雑誌名

      第61回土木学会年次学術講演会 CD-ROM

  • [図書] (社)日本鋼構造協会会誌2006

    • 著者名/発表者名
      宮下剛
    • 総ページ数
      1
    • 出版者
      (社)日本鋼構造協会
  • [産業財産権] 非接触式振動・変位計測装置2006

    • 発明者名
      藤野陽三, 久保田慶太, 宮下剛, 岡本卓慈, 宮本則幸, 梅本秀二, 新宅行英
    • 権利者名
      藤野陽三, 久保田慶太, 宮下剛, 岡本卓慈, 宮本則幸, 梅本秀二, 新宅行英
    • 産業財産権番号
      特許権(特願2006-141854,出願中)
    • 出願年月日
      2006-05-22

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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