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2007 年度 実績報告書

ソフトウエア無線に適したスペクトル変換型受信機構成法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18860061
研究機関会津大学

研究代表者

束原 恒夫  会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (10433153)

キーワードソフトウエア無線 / サンプリング / 受信機 / アナログフーリエ変換 / 周波数スペクトル / RF CMOS回路 / DDS / 発振器
研究概要

1.研究の目的
本研究では新たなソフトウエア無線受信機アーキテクチャを提案する。周波数変換器により無線周波数(RF)信号を直流近傍の低IF(Intermediate Frequency)領域に変換する。その後、アナログ処理によるフーリエ変換の前処理を施した後にA/D変換を行うことを特徴とする。近傍に存在する大レベルの不要波信号に対応するフーリエ変換係数を強制的にゼロとすることで、一種のフィルタ処理を行う。
2.具体的内容
低IF構成受信機を採用し、機能シミュレータを用いてアナログ・フーリエ変換による信号選択、妨害波抑圧特性について定量的に検討した。具体的には、シングルキャリアを用いたBPSK(Binary Phase Shift Keying)では復調まで可能であることを示した。また、希望信号よりも強い妨害波に対する抑圧効果も確認できた。さらに、マルチキャリアを用いた変調ではサブキャリアの選択とその復調も可能であることを示した。さらに、アナログ・フーリエ変換に用いる正弦・余弦波の発振回路について、DDS(Direct Digital Synthesizer)を基に検討した。回路シミュレータを用いて、窓積分フィルタによるスプリアス抑圧効果を明らかにした。以上から、スペクトル変換法の低IF部のアーキテクチャ等について、基本構成の有効性を示した。本受信機構成では、希望信号近傍のスペクトルをモニタすることができるので、空きチャネルを探すことも容易となり、周波数の有効利用が可能になる。今後、RF回路構成と関連してイメージ抑圧処理を取り込んでいく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] RF CMOS Circuits-Overview and Perspective2007

    • 著者名/発表者名
      束原 恒夫(Tsuneo Tsukahara)
    • 学会等名
      2007 Int'l Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM)
    • 発表場所
      つくば市、つくば国際会議場
    • 年月日
      2007-09-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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