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2006 年度 実績報告書

波動フィルタリング法を基調とした二次元柔軟構造物の波動制御

研究課題

研究課題/領域番号 18860062
研究機関首都大学東京

研究代表者

岩本 宏之  首都大学東京, システムデザイン学部, 研究員 (90404938)

キーワード波動制御 / 波動フィルタリング法 / 二次元構造物 / 伝達マトリクス法 / ABC法 / 自由端制御
研究概要

本研究では,波動フィルタリング法によって,二次元構造物中を伝播する波動を直接センシングし,その情報を基に制御系を構築することを基本方針としている.本年度は,一次元構造物において未解決の問題を解決することから出発し,薄肉矩形平板を対象とするフィードフォワード型波動制御法について検討した.これらの結果をまとめると次のようになる.
(i)波動制御系を講じる際,構造物は制御点によって制御領域と非制御領域に二分される.この時,非制御領域において新たなモード励振が誘発され,特にフィードバック制御の場合,系の安定余裕は限りなく小さくなる.これを解決するために,非制御領域にDVFBを講じることによって,ハイブリッド制御系を構築し,その制御効果・安定性を理論的に検証した.
(ii)フィードバック型波動制御の場合,波動フィルタは除去対象となる波動の上流に設置しなければならないため,自由端制御は事実上不可能であった.これを解決するために,制御点に流入する進行波およびニア・フィールドの情報を波動フィルタによって取得し,これを基にフィードバック制御を講じることで,自由端における反射吸収制御が可能であることを明らかにした.
(iii)薄肉矩形平板の場合において波動制御系を構築する場合,構造物中を伝播する波動は各振動モードによって特性が異なるため,それぞれのモード群において波動制御系を構築する必要があることが明らかになった.したがって,平板構造物を対象とする波動フィルタリング法は,柔軟はりにおいて提案された手法とモードフィルタを組み合わせたハイブリッドフィルタの形式を取る.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Hybrid Control of Beam Vibration Using Direct Velocity Feedback and Wave-filter-based Active Wave Control

    • 著者名/発表者名
      H.Iwamoto, N.Tanaka
    • 雑誌名

      Proceedings of the 8th International Conference on Motion and Vibraiton Control (USB Memory)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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