研究課題
平成18年度の科学研究費補助金によって、1.補助金採択以前に投稿した論文の発表、2.発表後に明確となった問題点を解決するための研究、3.次稿の研究対象に関するフィールドワーク、を行った。研究代表者を筆頭著者とする査読付論文は別に示した三編である。「A Meaning of Baroque in terms of Space Syntax」では西欧都市のバロック化がスペース・シンタックスの文脈ではどのように解釈できるかを扱い、「スペース・シンタックスを用いた地方都市の近代化に伴う形態変容の考察」では滋賀県大津市の商業中心地が旧都市計画法によってどのように遷移してきたかを論じ、「The Land Readjustment Project on Spontaneous Settlements in Seoul」では土地区画整理事業によって生まれたソウル市郊外住宅地の形成過程を分析した。これらは科研費(若手スタートアップ)交付以前の投稿だが、査読過程および読者からの指摘によって分析の際の都市境界の定義が曖昧である点が問題点として現れ、これは18年度の重要な研究テーマとなり、その解決に近代都市化を中心に分析した。その一環として台北市の形態解析を行い、その近代化過程で、それまでの複数の自然発生的集落間の明確な境界が市区改正によって崩れ、一つの大都市として形成されていく過程を分析した。その成果は複数の論文誌等に投稿済みであり、すでにスペース・シンタックスの国際シンポジウムに採択が決定している。また、同時期の日本における近代化の分析も比較のために重要なデータとなるので、科研費交付以前に行った大津市の近代化過程の分析に加えて、福井市など他の都市の分析も進めている。このうち福井市については福井工業大学紀要に投稿、掲載が決定している。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (3件)
Journal of Asian Architecture and Building Engineering Vol.5 No.2
ページ: 269-276
日本都市計画学会論文集 No.41-3,
ページ: 229-234
Proceeding of International Symposium on Urban Planning Taipei,Taiwan
ページ: 637-649