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2006 年度 実績報告書

ザゼンソウ型脱共役タンパク質UCPの試験管内アッセイ系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18880004
研究機関岩手大学

研究代表者

稲葉 靖子  岩手大学, 農学部, 研究機関研究員 (80400191)

キーワード植物 / ザゼンソウ / 発熱システム / 脱共役タンパク質 / プロテオリポソーム / ミトコンドリア / 膜タンパク質
研究概要

本研究では発熱植物ザゼンソウの熱産生機構を明らかとするため、ミトコンドリア内膜に局在する脱共役タンパク質(uncoupling protein)のin vitroアッセイ系の開発を行っている。脱共役タンパク質は6回膜貫通型の膜タンパク質であり、ミトコンドリアの膜間スペースにあるプロトンをマトリクス側へ輸送して膜内外の電位勾配を打ち消すために、電位勾配として蓄えられたエネルギーを熱として放出することができる。本植物ミトコンドリアにおいて高いレベルで発現しているSfUCPBは、他に例を見ない5回膜貫通型の構造をとっている。本年度の成果の一つは、SfUCPBタンパク質を無細胞タンパク質合成系で発現させてHisタグアフィニティーカラムにて精製する系を確立し、95%以上の精度を有したSfUCPBタンパク質を得た点である。二番目の成果は、ザゼンソウミトコンドリアから抽出した脂質を用いて、ミトコンドリア全脂質の組成を蛍光試薬により明らかとした点である。三番目の成果は、精製したSfUCPBタンパク質を用いて、RI或いは蛍光ラベルしたヌクレオチドを用いて、ヌクレオチド結合アッセイ系を立ち上げた点である。来年度は、精製したSfUCPBタンパク質をザゼンソウミトコンドリアから調製した全脂質とともにプロテオリポソームに再構成してin vitroアッセイ系を確立して、SfUCPBの機能の詳細を解析していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] ザゼンソウの発熱制御システム2006

    • 著者名/発表者名
      伊藤孝徳, 伊東靖子, 伊藤菊一
    • 雑誌名

      化学と生物 44・4

      ページ: 225-232

  • [雑誌論文] Genetic analysis of the mode of interplay between an ATPase subunit and membrane subunits of the lipoprotein releasing ATP-binding cassette transporter LolCDE.2006

    • 著者名/発表者名
      Ito, Y., Matsuzawa, H., Matsuyama, S., Narita, S., Tokuda, H.
    • 雑誌名

      Journal of Bacteriology 188・8

      ページ: 2856-2864

  • [雑誌論文] A novel ligand bound ABC transporter, Lo1CDE, provides insights into the molecular mechanisms underlying membrane detachment of bacterial lipoproteins.2006

    • 著者名/発表者名
      Ito, Y., Kanamaru, K., Taniguchi, N., Miyamoto S., Tokuda, H.
    • 雑誌名

      Molecular Microbiology 62・4

      ページ: 1064-1075

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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