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2007 年度 実績報告書

カロテノイド酸化開裂酵素阻害剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18880039
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

北畑 信隆  独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 客員研究員 (10435646)

キーワードカロテノイド / 阻害剤
研究概要

カロテノイド酸化開裂酵素(CCD)は動物・植物を問わず様々な生理活性物質の生合成に重要な役割を果たしている。CCDによって生合成されるこれらの生理活性物質の生理的意義を追究するため、CCDを標的とした生合成阻害剤の開発を行った。昨年度の研究によってCCDを標的としたアブシジン酸生合成阻害剤については活性・特異性の向上した改良型阻害剤を開発できたことから、本年度はアブシジン酸以外の2種の生理活性物質の生合成に関わるCCD(MAX3、MAX4、Diox1)に対する阻害剤の開発を行った。
MAX3、MAX4は植物の枝分かれ制御物質(MAX因子)の生合成に関わるCCDである。昨年度MAX3、MAX4を標的とした阻害剤の開発を目的として研究を進めた結果、数種のリード化合物を見いだした。本年度はこれらリード化合物の構造を基本骨格として構造展開し活性相関研究を進めたが、リード化合物より優れた活性・特異性を有する化合物を見出すことはできなかった。しかしながら、本年度行った構造活性相関研究の結果から今後MAX因子生合成阻害剤を開発する上で重要な知見が得られた。
Diox1はらん藻においてレチナールの生合成に関わるCCDである。これまでのCCD阻害剤開発と同様のストラテジーで化合物ライブラリーからインビトロでのDiox1の活性を指標としてリード化合物の探索を行い、Diox1阻害剤のリード化合物を見いだした。さらにこれらのリード化合物の構造を元に誘導体の合成を行ってDiox1阻害剤を開発した。この阻害剤は100μMでDiox1の活性をほぼ100%阻害する強い阻害活性を有していた。しかしながら、阻害剤の特異性を評価するために試験した他のCCDに対しても中程度の阻害活性を示し、特異性の点でやや問題が残った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Screening of carotenoid cleavage dioxygenase inhibitors2007

    • 著者名/発表者名
      Nobutaka Kitahata
    • 学会等名
      International Plant Growth Substances Association
    • 発表場所
      Mexico
    • 年月日
      2007-07-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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