我々は辺縁性歯周囲炎と心筋梗塞などの虚血性心疾患、糖尿病において共通の基盤となるような遺伝的、環境的因子の探求するため疫学的調査を行った。薬物治療がされていないだけに疾患の自然歴の追跡できるタンザェアにおいて、WHO CADIAC Studyの一部として歯科疾患調査行ったところ、低カリウム食、食物繊維や抗酸化栄養素の多い野菜や果物の摂取の少ない人ほど歯周病が進行しており、血圧と有意な正の相関関係を認めた(参考研究業績)。本研究課題においてイオンチヤンネルの辺縁性歯周囲組織炎の制御機構に対する関与について検索するため、実験を行ってきた。実験動物としてはWistar Ratを用いている。ラットに麻酔を行った土、左側の第一後臼歯に綿糸にて結紫し、綿糸がはずれないように口蓋側および頬側歯肉に縫合し、対側の歯牙を同一個体のコントロールとした。。一週間後に辺縁性歯周組織炎が惹起された状態で麻酔後屠殺を行い、ラットの下顎骨を採取し、Bouin液で1晩固定し、その後5%のNitric Acid液を加えた10%Ethylenediamimetetraacetateにて一週間4℃で保存し、パラフィン包埋および薄切しHE染色を行っている。現在、患側とコントロール側の光学顕微鏡にて浸潤細胞の種類や細胞浸潤の程度や局在などの評価中であり、骨吸収の状態について比較検討を行っている。(参考実績 第01回 日本口腔科学会総会 5月19日 ミニシンポジウムにて発表 Periodontal Disease and Hype: rtension :analysis for the possible common Link to Dietary Factors)
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