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2006 年度 実績報告書

多成分縮合ドミノ型反応による複雑な複素環のワンポット合成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18890096
研究機関大阪大学

研究代表者

小島 直人  大阪大学, 薬学研究科, 助手 (90420413)

キーワードワンポット反応 / オキサゾリジノン / 複素環合成法
研究概要

医農薬をはじめとする生理活性物質の大部分は有機化合物であり,その中でもヘテロ原子を有し複数の環が縮環した骨格を有する化合物群は医農薬のシーズとして魅力あるものであるが,その複雑な構造故に十分に検討が行われてきたとは言えない.これらの環状化合物の医薬品への展開を考えた場合に最も重要であることは,従来のように構成要素を段階的に連結して行く合成法ではなく,複数の成分を一気に縮合させるワンポット合成法,さらにはその過程で生じた反応中間体活性種を分子内で捕捉して複数の環を一気に構築するドミノ型骨格合成法の開発である.本研究では21世紀の有機合成化学を意識した医農薬の開発研究に強力なツールを提供することを目的として,平成18年度は,アルデヒド類と末端アセチレン類,イソシアネート類から2-オキサゾリジノンのワンポット合成を検討した.その結果,3成分をトルエン中,亜鉛トリフラートとアミン類,1,2-アミノアルコール類と混合することにより,室温の穏やかな条件下,3成分縮合反応が進行し,目的とする2-オキサゾリジノン誘導体がワンポットで得られることを見い出した.本反応は複素環のすべての位置に置換基を導入することができ,ワンポットで多様な置換基を有する誘導体を合成できることから,医農薬の開発研究において極めて有用なツールとなり得ると考えられる.今後は,反応溶媒や使用する塩基などの反応条件の最適化を進めると共に,種々のアルデヒド類や末端アセチレン類,イソシアナート類を用いて検討を行い,本反応の適用範囲を詳細に調査する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] First Total Synthesis of Longimicin D2006

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Tominaga, Naoto Kojima, et. al.
    • 雑誌名

      Eur. J. Org. Chem 6号

      ページ: 1422-1429

  • [雑誌論文] Systematic Synthesis of Diastereomeric THE-ring Cores and Total Synthesis of Antitumor Annonaceous Acetogenins2006

    • 著者名/発表者名
      Naoyoshi Maezaki, Naoto Kojima, et. al.
    • 雑誌名

      Synlett 7号

      ページ: 993-1003

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公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

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