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2006 年度 実績報告書

Sox9周辺遺伝子導入による滑膜由来軟骨細胞分化の誘導と軟骨移植

研究課題

研究課題/領域番号 18890115
研究機関岡山大学

研究代表者

古松 毅之  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (20432651)

キーワード軟骨細胞分化 / 滑膜細胞 / Sox9
研究概要

【1.滑膜由来間葉系幹細胞より分化誘導された軟骨細胞様Pelletの解析】
Recombinant TGF-β3,dexamethasone, ascorbate含有mediumにて14日間Pellet cultureすることで、RT-PCRレベルでCOL2A1の上昇を認めた。また、Recombinant BMP-2添加により、COL2A1発現が軽度上昇した。Pellet culture後のSafranin-O染色においては、染色性の優位な増加は未だ得られていない。これらの結果は、軟骨細胞分化を効率よく誘導するためには、更なる工夫が必要であることを示唆している。今後は、TGF-β3とBMP-2添加のタイミングを調節し、軟骨細胞分化における役割を検討する。
【2.滑膜細胞にSox9を導入した際のCOL2A1 reporter活性の検討】
培養滑膜細胞にSox9発現vectorをtransfectionし、type II collagen promoterを組み込んだreporter geneの転写活性をLuciferase reporter assayにて検討した。Sox9を滑膜細胞に導入した際に、TGF-β3添加によりCOL2A1 reporter活性は増加した。しかし、BMP-2添加においては、reporter活性は優位に増加しなかった。この結果は、2次元状態の培養滑膜細胞では、BMP-2ではなくTGF-β3の下流シグナルによりSox9の転写活性が調節されていることを示唆している。今後は、BMP-2添加がどのように軟骨細胞分化を修飾しているかを詳細に検討していくとともに、Sox9周辺遺伝子導入による効果を解析する。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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