• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

低酸素性肺血管収縮におけるカルシウム依存性、非依存性収縮の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 18890155
研究機関横浜市立大学

研究代表者

水野 祐介  横浜市立大学, 医学部, 助手 (80433192)

キーワード低酸素性肺血管収縮 / シグナル伝達 / カルシウム / Rho-kinase / siRNA
研究概要

低酸素製肺血管収縮(HPV)にはカルシウム依存性、非依存性の機構が共に関与しているが、各々に複数の経路があり、経時的な変化と合わせ複雑な収縮機構となっている。本研究ではラット肺細動脈リング標本を用い、張力・細胞内カルシウム濃度同時測定を行うことでカルシウム依存性、非依存性の収縮状態を同定し、カルシウム非依存性収縮に関与するとされるCPI-17,MYPT1リン酸化を調べることで、各々の収縮に対する役割を明らかにすることを目的とした。
平成18年度はラット肺動脈リング標本を用いオーガンバス内でHPVを惹起させ、張力の経時的変化を見た。肺動脈は低酸素暴露後、二相性の収縮を呈し、早期に急峻な収縮を示すが徐々に弛緩した後、再び持続的な収縮を示した。このHPVモデルを確立させ以下の実験を開始した。
1)肺動脈における張力、平滑筋細胞内カルシウム濃度同時測定。カルシウム濃度は暴露後に上昇がみられた。今後時間的変化の特性を把握する。HPVにおいてフリーラジカルが増加又は減少しているのかは未解決であるが、本実験と同様の方法で平滑筋細胞内フリーラジカル測定が可能であり追加して行う。
2)HPV惹起中の二相性の各々の収縮時、弛緩状態におけるmyosin regulatory light chain(RLC),MYPT1、CPI-17のリン酸化状態測定。
RLCは収縮状態とほぼ一致してリン酸化増加がみられた。一方MYPT1は二相目の収縮で増加しているものの、一相目では明らかでなかった。今後Rho-kinase, PKCに対する阻害剤を用いシグナル伝達機構を解明していく。更にRho-kinase, PKC等に対するshRNAをcodeするplasmidまたはadenovirus vectorをin vivoで経気管的に投与し、wholeratにおいてHPVに対する影響を検討していく。

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi