研究概要 |
日本産ヒカゲノカズラ科スギラン(Lycopodium cryptomerinum)より,新規C_<27>N_3型リコポジウムアルカロイドcryptadine AおよびBを単離,構造決定した。Ellman法を用いたアセチルコリンエステラーゼ阻害活性を調べたところ,cryptadine AおよびBは,IC_<50>がそれぞれ,106.3μM,18.5μMであった。日本産ヒカゲノカズラ科ヒモヅル(Lycoρo(Yiumcasuarinoides)の高極性アルカロイド画分より,新規アルカロイドlycoparinA〜Cを単離した。分子内にカルボン酸を有するlycoparinAおよびBはアセチルコリンエステラーゼ阻害活性を示さなかったが,lycoparinCはIC_<50>が25μMであった。一方,日本産ヨウラクヒバ(Lycopodium phlegmaria)より新規アルカロイド,malycorinA〜Cを単離し,その構造を明らかにした。MalycorinAはC_<16>N型リコポジウムアルカロイドに2-プロパノールユニットが炭素-炭素結合したC_<19>N型の新しいリコポジウムアルカロイドであった。
|