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2006 年度 実績報告書

ヒト骨芽細胞における活性型ビタミンDのI型コラーゲン合成促進機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18890213
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

前畑 洋次郎  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80410009)

キーワード細胞・組織 / シグナル伝達 / 薬理学
研究概要

本年度の研究期間中、新たに培養実験で汎用されている活性持続型ビタミンC(Asc2-P)がヒト骨芽細胞において、細胞増殖促進に伴いIII型コラーゲン合成を促進することが遺伝子レベル、およびタンパク質レベルで明らかにされたので詳細について報告する。
これまでに我々はヒト骨芽細胞の増殖・分化にコラーゲンが必須であることを報告した(Takamizawa and Maehata et al.,Cell Biol.Int.2004)。また、骨の骨格形成に重要なI型コラーゲンが骨芽細胞の分化を促進することを示した。(Maehata et al.,Matrix Biology.2006)本年度の研究結果からAsc 2-Pはヒト骨芽細胞様細胞であるMG-63細胞の細胞増殖促進に伴い、およびIII型コラーゲン合成を促進することを遺伝子レベル(ノーザンブロット法)、およびタンパク質レベル(フルオログラフィーによる型分析)で明らかにされた。さらに、正常ヒト骨芽細胞及び、ヒト骨髄由来未分化幹細胞においても同様の結果が得られた。また、作用機序の異なる他の増殖因子を処理した場合も細胞増殖促進に伴いIII型コラーゲン合成が促進することから細胞増殖において普遍的な現象であることが考えられる。これらの研究成果からIII型コラーゲンはヒト骨芽細胞においてマイナー成分ではあるが細胞増殖を促進するコラーゲン分子種であることが示された。また、骨折治癒初期過程や、頭蓋骨縫合部に拡大矯正力を加えた際に、III型コラーゲンの発現が促進されることからも、骨基質に僅かに存在しているIII型コラーゲンは骨形成時及び再生時の骨芽細胞増殖に必須であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] BRAK/CXCL14 expression suppresses tumor growth in vivo in human oral carcinoma cells2006

    • 著者名/発表者名
      OZAWA S., MAEHATA Y., et al.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 348

      ページ: 406-412

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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