研究課題/領域番号 |
18F18005
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
辛嶋 静志 創価大学, 付置研究所, 教授 (80221894)
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研究分担者 |
MARCINIAK KATARZYNA 創価大学, 付置研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2018-10-12 – 2021-03-31
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キーワード | Mahavastu / 仏教梵語 / 大衆部 / 大衆部出世間部 / 梵語写本 / Middle Indic / 仏教文献学 / 仏伝文学 |
研究実績の概要 |
研究代表者と外国人特別研究員Marciniak博士は、《マハーヴァストゥ》の最古の梵語写本である貝葉本Sa(12,13世紀)と最古の紙写本Na(1657年)の読みに基づいて、批判的校訂本を作成し始めた。難解な箇所を、二人ほぼ毎日一時間半ずつ、検討している。それ以外に、2018年10月から2019年3月まで、研究代表者がMarciniak博士担当分の第三巻全編を添削し、2019年3月に第三巻(全635頁)を出版することができた。博士は第二巻の執筆に取りかかっている。研究代表者の担当する第一巻は、まだ三分の一程度しか進んでいない。 代表者は、《マハーヴァストゥ》に見られる特異な文法的現象と難解な語彙を集めている。出版した第三巻の部分はすでに整理し終えた。最終的には、『《マハーヴァストゥ》仏教梵語文法及び辞典』として出版する予定である。 2018年度末、『国際仏教学高等研究所年報』第22号に、本研究の成果にもとづく論文を、代表者とMarciniak博士の共著で英語論文二本を発表した。Marciniak博士はこれ以外にさらに一本発表した。いずれも新しい方法論と発見に基づく論文である。 《マハーヴァストゥ》新校訂本第三巻と上記『年報』掲載論文はいずれも創価大学・国際仏教学高等研究所のホームページ上で閲覧・ダウンロードが可能である。http://iriab.soka.ac.jp/publication/ 代表者は、2019年2月から5月に、カリフォルニア大学バークレー校に客員教授として招聘され、大学院でできたばかりの《マハーヴァストゥ》第三巻の一部を講読した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、2019年3月に《マハーヴァストゥ》の批判的校訂本第三巻(全635頁)を出版することができた。また、代表者とMarciniak博士で、本プロジェクトに関する英語論文を都合三本出版することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、研究代表者は第一巻の校訂作業を進め、外国人特別研究員Marciniak博士は第二巻の校訂作業を進める。代表者は、《マハーヴァストゥ》見られる特異な文法的現象と難解な語彙を集めて、計画している『《マハーヴァストゥ》仏教梵語文法及び辞典』の材料とする。Marciniak博士はネパールでの写本調査を計画している。
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